2010年01月08日
NUMBER 1'S by Stevie Wonder
もしも僕がもう10年早く生まれていて、リアルタイムに70年代前半のスティービー・ワンダーを聴いていたとしたら、80年代にプリンスにあれほど熱狂することはなかったかもしれない。
最近「迷信」を聴きながら、よくそんなことを考える。
それほど、70年代前半のスティービー・ワンダーの斬新さと格好良さは群を抜いている。なんだこの変態的なバッキングリフはと思う(クラビネットという楽器だと後に知る)。革命的だとさえ最近感じる。最近の甘い音楽群など露となって消えてしまいそうだ。
僕はスティービー・ワンダーをはじめてちゃんと聴いたのは、82年に発表された2枚組のベストアルバムOriginal Musiquariumだが、そのときは正直言ってあまりピンと来ていなかった。その後70年代のアルバムを聴き直して、このアルバムを聴くと、ベストアルバムとは思えぬクォリティーとトータリティを感じる。
最近輸入盤でnumber 1sというアルバムを聴いた。リトル・スティービー時代から最近の曲まで、ナンバー1ヒットを集めたものだ。80年代にリアルタイムで聴いた「エボニー&アイボリー」「パートタイムラバー」「That's what friends are for」なども入っている。僕にとってはまだ新鮮な70年代から懐かしい80年代まで聴くことができる。
最近お気に入りの一枚だ。
Posted by 仲村オルタ at 20:00