2009年09月14日
沒關係
台湾で生活してから早いもので2年半が過ぎた。
台湾人は人に対してとても優しい。おせっかいなまでに優しいときもある。
毎日のように、台湾人の気質に触れ、本当によい国だと思うことが多い。国際的には不幸な立場においやられている感があるが、それでも人はとてもいい。日本人や日本が忘れてしまったものが数多くある。
たとえば子供への優しさ。台湾では、子供は社会全体の子供であり、皆で育てようという意識が強いような気がする。日本に帰ると、子供連れだと電車に乗るときでもなんとなく厳しい視線を強く感じてしまう。沖縄はまだそうでもないだろう。
台湾人はよく「沒關係」と言う。大丈夫、問題ないよ、ということだ。
ぶつかっても「沒關係」。なにか失敗しても「沒關係」。迷惑をかけても「沒關係」
田舎のほうが、この気質は強いのだが、台北でもよく耳にする言葉だ。いらいらする都会生活でも、この言葉が言えるというのはすごいことだと思う。
細かいことを気にしないというのは、人間関係においては、良いことであったり、ときに欠点になったりすることでもあるが、僕は台湾人のこの「沒關係」気質が大好きだ。
いつか台湾を離れたあとも、「沒關係」といつでも言うことができるような心の持ち方でありたい。そう思っている。
台湾人は人に対してとても優しい。おせっかいなまでに優しいときもある。
毎日のように、台湾人の気質に触れ、本当によい国だと思うことが多い。国際的には不幸な立場においやられている感があるが、それでも人はとてもいい。日本人や日本が忘れてしまったものが数多くある。
たとえば子供への優しさ。台湾では、子供は社会全体の子供であり、皆で育てようという意識が強いような気がする。日本に帰ると、子供連れだと電車に乗るときでもなんとなく厳しい視線を強く感じてしまう。沖縄はまだそうでもないだろう。
台湾人はよく「沒關係」と言う。大丈夫、問題ないよ、ということだ。
ぶつかっても「沒關係」。なにか失敗しても「沒關係」。迷惑をかけても「沒關係」
田舎のほうが、この気質は強いのだが、台北でもよく耳にする言葉だ。いらいらする都会生活でも、この言葉が言えるというのはすごいことだと思う。
細かいことを気にしないというのは、人間関係においては、良いことであったり、ときに欠点になったりすることでもあるが、僕は台湾人のこの「沒關係」気質が大好きだ。
いつか台湾を離れたあとも、「沒關係」といつでも言うことができるような心の持ち方でありたい。そう思っている。
Posted by 仲村オルタ at
23:00
2009年09月04日
在外投票
国交のない台湾は大使館がないので、現地での在外公館投票ができない。
在外選挙人証なるものを、海外転出した選挙管理委員会(僕の場合は豊見城)から取り寄せて、選挙前にまた送り返すと、比例代表と選挙区の投票用紙が送られてくる。それをまた送り返して郵送で投票する。結構面倒くさい。
実は前回の参院選挙では1回パスしてしまった。台湾に住み始めてすぐのことで、この段取りまで至らなかったというのがいいわけだ。選挙速報はいつものように見ていたが、どこか他人事のような気がした。そこで今回は解散の噂があった去年の9月くらいから準備を始めていた。
選挙の結果はすでに周知のとおりである。
小選挙区制のダイナミズムとリスクが今回も顕著に出た。
僕は自分では政治信条的にはリベラルだと思っているが、外国で暮らすようになって、日本を憂うようになり、同時に台湾から大陸や日本を見て、愛国心がやや強くなった。更に「バランス」の重要性を強く意識するようになった。
ネットではバランスを欠く過激な意見が多数見られた。すべての人々の意見が一致することはないはずなのに、自分の意見と違うものを頭ごなしに否定し、耳を傾けようとしない。とても危険だと思う。テロリズムにつながる危険性をはらんでいる。
また、あるパーティーの別のパーティーへのネガティブキャンペーンCMも、見ている分にはおもしろいが、正面からの主張を避けて、若者に迎合しているようで不快だった。
もうひとつ。これだけ話題の選挙でも3割のひとが投票しないというのは驚くべきことだ。無力感を感じることがないわけではない。しかし、参加しなければ何も変わらないのも揺らぐことのない現実なのだ。
選挙の前になるといつも、かつて佐野元春氏が大阪駅コンコースでのライブに語ったことを思い出す。真夜中から夜明けまで行われたライブだ。ここに佐野氏はリズムボックスを持ち込んでひとりでパフォーマンスをした。
「僕はどの政党もどのパーティーも応援しないけど、今日は選挙に行こう」
まったく同感だ。台湾で1回パスしてしまったことを、未だに後悔している。
この4年間は日本の民主主義にとって物凄く重要な4年間になるだろう。新しい政権に関するニュースを見ながら、そんなことを考えている。
在外選挙人証なるものを、海外転出した選挙管理委員会(僕の場合は豊見城)から取り寄せて、選挙前にまた送り返すと、比例代表と選挙区の投票用紙が送られてくる。それをまた送り返して郵送で投票する。結構面倒くさい。
実は前回の参院選挙では1回パスしてしまった。台湾に住み始めてすぐのことで、この段取りまで至らなかったというのがいいわけだ。選挙速報はいつものように見ていたが、どこか他人事のような気がした。そこで今回は解散の噂があった去年の9月くらいから準備を始めていた。
選挙の結果はすでに周知のとおりである。
小選挙区制のダイナミズムとリスクが今回も顕著に出た。
僕は自分では政治信条的にはリベラルだと思っているが、外国で暮らすようになって、日本を憂うようになり、同時に台湾から大陸や日本を見て、愛国心がやや強くなった。更に「バランス」の重要性を強く意識するようになった。
ネットではバランスを欠く過激な意見が多数見られた。すべての人々の意見が一致することはないはずなのに、自分の意見と違うものを頭ごなしに否定し、耳を傾けようとしない。とても危険だと思う。テロリズムにつながる危険性をはらんでいる。
また、あるパーティーの別のパーティーへのネガティブキャンペーンCMも、見ている分にはおもしろいが、正面からの主張を避けて、若者に迎合しているようで不快だった。
もうひとつ。これだけ話題の選挙でも3割のひとが投票しないというのは驚くべきことだ。無力感を感じることがないわけではない。しかし、参加しなければ何も変わらないのも揺らぐことのない現実なのだ。
選挙の前になるといつも、かつて佐野元春氏が大阪駅コンコースでのライブに語ったことを思い出す。真夜中から夜明けまで行われたライブだ。ここに佐野氏はリズムボックスを持ち込んでひとりでパフォーマンスをした。
「僕はどの政党もどのパーティーも応援しないけど、今日は選挙に行こう」
まったく同感だ。台湾で1回パスしてしまったことを、未だに後悔している。
この4年間は日本の民主主義にとって物凄く重要な4年間になるだろう。新しい政権に関するニュースを見ながら、そんなことを考えている。
Posted by 仲村オルタ at
01:06