2009年04月30日

X戰警:金鋼狼

 X-MENシリーズの魅力はそのキャラクター設定にあると思う。ミュータントという自由な設定ゆえに、何でもありのようにも思えるが、制約がないだけに、余計にキャラクター設定は難しいだろう。共通するのは、誰もが自分のアイデンティティをめぐる問題で悩み葛藤を抱えていることだ。

X戰警:金鋼狼

 シリーズ3作を通して、曰わく付きの過去をちらつかせながら、サブストーリー以上にはならなかったウルヴァリン(ローガン)の物語がこの「X-MENオリジン ウルヴァリン」だ。ヒュー・ジャックマンが楽しそうに演じているのが画面を通して伝わってくる。最近はやりの「ビギンズ」ものだけに、その後の作品と辻褄を合わせつつ、旧シリーズのファンも楽しめるような設定を作り上げている。

 なかでも1作目に登場した「セイバートゥース」とウルヴァリンの過去のただならぬ因縁については驚いたが、原作のファンは1作目のセイバートゥースの扱いに不満があったらしいので、その思いを受け軌道修正したものだろう。ほかにも、若き日のサイクロプスも出てくる。

 100分あまりのコンパクトにまとめられたストーリーは決して悪くはないが、なんだか前シリーズとの辻褄合わせのために、説明的すぎてわくわくする要素が少なかったように思う。それに、X-MENシリーズの最大の魅力であるキャラクター設定も、強烈な新キャラが登場せずどこか物足りない。新登場のガンビットやシルバーフォックスは原作では人気キャラらしいのだが。

 このあとシリーズはウルヴァリンで行くのか。あるいは別のキャラクターをスピンオフさせるのか。
 個人的にはミスティークのスピンオフ作品を見たいものだ。そう思うファンは少なくないだろう(実際にはマグニートらしい)。
(原題:X-Men Origins: Wolverine 邦題: ウルヴァリン: X-MEN ZERO)

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Posted by 仲村オルタ at 07:00
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