2010年01月20日

福爾摩斯

 実は監督がガイ・リッチーであることに気づいたので、遅ればせながら、「シャーロック・ホームズ」を観てきた。予告編を見ても、そそられる感があまりなく、観るのはやめておこうと思っていたものだ。結果は、個人的にはうーん・・・過去のガイ・リッチーを知るひとには普通すぎるし、シャーロック・ホームズのファンにはあんなマッチョなホームズはなんか変、という感じかもしれないし、なんとなく消化不良ぎみの映画だったような気がする。以下ネタバレなし。

福爾摩斯

 最近低迷ぎみだったガイ・リッチーが、「アイアンマン」で復活し新境地を開いたロバート・ダウニー・jrの力を借りて復活するのか、ということを期待していた。ワトソン君役のジュード・ロウも好きな俳優である。このふたりは確かにうまい。観ていて安心できるが、あまり狂気や色気を感じない。ロバート・ダウニー・jrはパワードスーツを着ればアイアンマンに変身しそうなほど、アイアンマンのときとあまり代わり映えがしない(が、ゴールデン・グローブ賞は主演男優賞を取った)。
 「ロック、ストック・・・」や「スナッチ」は素晴らしかったのだが、マドンナと結婚して以来、ガイ・リッチーがぱっとしない、というのは誰もが意見を同じくするところだろう。この映画は、興行的には成功しているのだろうが、なんだかちょっと変わったシャーロック・ホームズを作ってしまいました感が強すぎて、なんとも落ち着かない。ガイ・リッチーは本当にこんな普通の映画を作りたかったのか、とさえ思ってしまう。
 すべては僕の好みに過ぎないのだが、若い頃にあれほど輝いていた作家が、いま少しぱっとしない状況を思うと、とくに同世代ゆえに寂しく思うのだ。

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Posted by 仲村オルタ at 20:00
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