2007年11月25日
欲望與消費-海洋堂與御宅族文化
今週末はひとりだったので、台北市立美術館(TAIPEI FINE ART MUSEUM)で開催中の「欲望と消費 海洋堂とオタク文化」を見に行った。
この美術館は普段は人がほとんどいなくて気持ちのよいスペースなのだが、この日は物凄い人で溢れていた。見るからにオタク風の人々もいるが、小さい子供を連れてやってきている夫婦も多い。当たり前のことだが、ほとんど台湾人。みんな熱心に見ている。もともと世界一の日本贔屓の国と言われる台湾だが、彼らの目を通して、日本という国がどのように見られているのか気になった。
特別展への入り口に並ぶ人々
僕はある意味オタクだが、この筋のオタクではない。ベトナムの水上人形を集めることはあっても、フィギュアを集めることはない。ゴジラのフィギュアをみて、懐かしい気持ちと同時に、ああゴジラというのは背丈よりも尻尾のほうが長いのだな、と妙なところに感心したりする。
会場にはフィギュア作者の紹介と、作業過程を紹介したビデオが流れている。これはおもしろかった。職人の緻密な作業は、見ていて気持ちのよいものだ。
このフィギュアというのは、もともと物語やバックグラウンドを背負っているキャラクターを制作するため、受け手の期待を裏切るようなデフォルメはできない。作家性を奪いかねないこの制約のなかで、作家としての個性をどのように発揮するか。現代の彫刻の作り手たちの、途方もない努力に感服した。
フィギュア売り場の混雑
こんどの金曜日には、台北にて村上隆氏の講演会もある。この日は村上春樹(と谷崎潤一郎)の翻訳をしている台湾人の翻訳家のひとを囲んで会食する予定があるので、残念ながら講演会へ行くことができないのだが、ほかにも今回のオタク展とコラボしたその他イベントなども開催されるというので、チャンスがあれば行ってみようと思う。
今年2月に美術月評の仕事を終えて、その後台湾に来てしまったものだから、それ以来ほとんどアートと接することもなくなってしまった。そろそろ落ち着いてきたので、台北でもおもしろいアートやオルタナ・カルチャーを見つけてみようと思った。
この美術館は普段は人がほとんどいなくて気持ちのよいスペースなのだが、この日は物凄い人で溢れていた。見るからにオタク風の人々もいるが、小さい子供を連れてやってきている夫婦も多い。当たり前のことだが、ほとんど台湾人。みんな熱心に見ている。もともと世界一の日本贔屓の国と言われる台湾だが、彼らの目を通して、日本という国がどのように見られているのか気になった。
特別展への入り口に並ぶ人々
僕はある意味オタクだが、この筋のオタクではない。ベトナムの水上人形を集めることはあっても、フィギュアを集めることはない。ゴジラのフィギュアをみて、懐かしい気持ちと同時に、ああゴジラというのは背丈よりも尻尾のほうが長いのだな、と妙なところに感心したりする。
会場にはフィギュア作者の紹介と、作業過程を紹介したビデオが流れている。これはおもしろかった。職人の緻密な作業は、見ていて気持ちのよいものだ。
このフィギュアというのは、もともと物語やバックグラウンドを背負っているキャラクターを制作するため、受け手の期待を裏切るようなデフォルメはできない。作家性を奪いかねないこの制約のなかで、作家としての個性をどのように発揮するか。現代の彫刻の作り手たちの、途方もない努力に感服した。
フィギュア売り場の混雑
こんどの金曜日には、台北にて村上隆氏の講演会もある。この日は村上春樹(と谷崎潤一郎)の翻訳をしている台湾人の翻訳家のひとを囲んで会食する予定があるので、残念ながら講演会へ行くことができないのだが、ほかにも今回のオタク展とコラボしたその他イベントなども開催されるというので、チャンスがあれば行ってみようと思う。
今年2月に美術月評の仕事を終えて、その後台湾に来てしまったものだから、それ以来ほとんどアートと接することもなくなってしまった。そろそろ落ち着いてきたので、台北でもおもしろいアートやオルタナ・カルチャーを見つけてみようと思った。
Posted by 仲村オルタ at 19:51