2007年07月14日
蘇澳冷泉
イタリアと此処と世界に二カ所しかないらしい蘇澳冷泉へ行ってみた。簡単に言ってしまえば、飲むには少しぬるい(22度くらい)天然の炭酸水に入るようなものだ。
台湾の特急・急行電車は全席指定席だが、空いていれば座ってもいい「無座席」なるものを発売する。合理的なのか不合理なのかよくわからないけれど、休日の列車は満員で、無座席で乗り込んだ電車も、九份行きのバスが出る瑞芳駅までは身動きをとるのもやっとなほどの混み具合だった。
2時間半ほどの道中は、前半は止まりそうなくらいゆっくり走り、東海岸線に出た福隆あたりからスピードアップする。蘇澳新駅で降りて、タクシーにて冷泉に向かった。
冷泉の入場料は一人70元。個室の家族湯は二人300元(入場料込み)、温泉付き冷泉個室タイプでは二人450元(入場料込み)だ。腹ごしらえに立ち寄った近くの食堂のおやじは「冷泉は一年中22度に保たれているので、夏は涼しいし、冬は温かい。絶対に入るべきだ」と誇らしげに言っていたのが頭の隅に残っていたのか、温泉抜き家族湯タイプを選択してしまった。それが後の後悔につながる。
冷泉は思いの外冷たかった。まるで修行僧のように浸かってみる。
本などによると、最初は冷たいがしばらくしていると身体がポカポカしてくるという。しばし待ってみるが、とても身体がポカポカというほどではない。炭酸泉ゆえに、すね毛、腕毛に細かい気泡がつく。バブのような人工的炭酸泡のような刺激はない。水は滑らかで、肌がすべすべする感じだ。
外の冷泉池は、温泉ムードはなく、ほんとうにプールのようだ。小さい子供を連れたファミリーの笑顔で溢れている。この日も結構暑かったのだが、我々が外の冷泉池に入る頃には雲行きが少し怪しくなって、太陽が隠れてしまったので、水に入っていても結構冷たく、長くは入ってられなかった。
あまり長居はせず、炭酸泉でつくったサイダーを飲む。炭酸泉の水に砂糖を入れて冷やせば出来上がるという。飲んでみたが、ふつうのサイダーだった。ビー玉を押し込んで開ける瓶は万国共通なのか、日本人が持ち込んだものか少し気になった。
その後台北に戻るために、蘇澳駅へ行くと、帰りは鈍行でちんたら帰ったほうが早く着くというので、その切符を買った。が、その後タクシーの運転手が話しかけてきて、「台北へひとり300元で行くよ。そのほうがとても早い」と言う。遠回りの電車よりも、開通したばかりの雪山隊道を抜けていくルートが早いのは知っていた。予想していたよりも安かったので、我々は運転手に切符を払い戻してもらい、タクシーで台北に戻った。乗り込むと、そのタクシーは台北の許可書を掲示している。どのみち台北に戻らなければならないので、その値段で乗せても十分に儲かるのだろう。
タクシーは一時間あまりで台北駅に戻った。確かに早い。時間的にずいぶん得をした気になった我々は、その足でいつもの北投温泉へ向かい、熱い温泉に浸かる。やっぱり温泉は温かいにかぎるな、と最後には思った温泉三昧な一日であった。
台湾の特急・急行電車は全席指定席だが、空いていれば座ってもいい「無座席」なるものを発売する。合理的なのか不合理なのかよくわからないけれど、休日の列車は満員で、無座席で乗り込んだ電車も、九份行きのバスが出る瑞芳駅までは身動きをとるのもやっとなほどの混み具合だった。
2時間半ほどの道中は、前半は止まりそうなくらいゆっくり走り、東海岸線に出た福隆あたりからスピードアップする。蘇澳新駅で降りて、タクシーにて冷泉に向かった。
冷泉の入場料は一人70元。個室の家族湯は二人300元(入場料込み)、温泉付き冷泉個室タイプでは二人450元(入場料込み)だ。腹ごしらえに立ち寄った近くの食堂のおやじは「冷泉は一年中22度に保たれているので、夏は涼しいし、冬は温かい。絶対に入るべきだ」と誇らしげに言っていたのが頭の隅に残っていたのか、温泉抜き家族湯タイプを選択してしまった。それが後の後悔につながる。
冷泉は思いの外冷たかった。まるで修行僧のように浸かってみる。
本などによると、最初は冷たいがしばらくしていると身体がポカポカしてくるという。しばし待ってみるが、とても身体がポカポカというほどではない。炭酸泉ゆえに、すね毛、腕毛に細かい気泡がつく。バブのような人工的炭酸泡のような刺激はない。水は滑らかで、肌がすべすべする感じだ。
外の冷泉池は、温泉ムードはなく、ほんとうにプールのようだ。小さい子供を連れたファミリーの笑顔で溢れている。この日も結構暑かったのだが、我々が外の冷泉池に入る頃には雲行きが少し怪しくなって、太陽が隠れてしまったので、水に入っていても結構冷たく、長くは入ってられなかった。
あまり長居はせず、炭酸泉でつくったサイダーを飲む。炭酸泉の水に砂糖を入れて冷やせば出来上がるという。飲んでみたが、ふつうのサイダーだった。ビー玉を押し込んで開ける瓶は万国共通なのか、日本人が持ち込んだものか少し気になった。
その後台北に戻るために、蘇澳駅へ行くと、帰りは鈍行でちんたら帰ったほうが早く着くというので、その切符を買った。が、その後タクシーの運転手が話しかけてきて、「台北へひとり300元で行くよ。そのほうがとても早い」と言う。遠回りの電車よりも、開通したばかりの雪山隊道を抜けていくルートが早いのは知っていた。予想していたよりも安かったので、我々は運転手に切符を払い戻してもらい、タクシーで台北に戻った。乗り込むと、そのタクシーは台北の許可書を掲示している。どのみち台北に戻らなければならないので、その値段で乗せても十分に儲かるのだろう。
タクシーは一時間あまりで台北駅に戻った。確かに早い。時間的にずいぶん得をした気になった我々は、その足でいつもの北投温泉へ向かい、熱い温泉に浸かる。やっぱり温泉は温かいにかぎるな、と最後には思った温泉三昧な一日であった。
Posted by 仲村オルタ at 22:06