2006年12月25日

僕とJB

僕とJB

 ジェームス・ブラウンが亡くなったという知らせが届いた。享年(推定)73歳。突然のニュースだ。

 僕とJBはそれほど関係が深いわけではない。基本的に80年代耳の僕にとって、ファンクに目覚めた頃には既にオリジナルでリアルだった。代表曲Get up,I Feel like being like a sex machineを初めて聴いたとき、なんだこれはと思った。当時プリンス狂いだった僕は、そのなんとも言えぬ緩さとクールさにまた熱狂したのだ。super badなど、今聴いても、とても30年以上前の音には思えない。

 80年代にJBは、彼をリスペクトする人々に持ち上げられるように復活する。84年ロッキー4の挿入歌となったLivin' in AMERICA、86年~87年頃のアレサ・フランクリンとデュエットしたGimme your loveやフル・フォースと一緒につくったI'm realなどリリースした。日本にも何度か来ていた。結局僕はそのステージは見ることができなかったけれど。

 不思議なことにそんなに遠くない最近JBの音が物凄く気になって、僕の持っているコレクションにはLiving in americaなどが入っていなかったので借りてきてしばらくずっと聴いていた。gimme your loveはiTUNE US STOREからダウンロードした。音が少ないし、バラバラと独立しているようで、ひとつの息づかいのもとに溢れだしてくる。これこそファンクの神髄だ。恐ろしく格好いい。

 JBが突然死んでしまって、驚きはしたけれど、なんとなく悲しいという気分がしない。たぶん、JBが既にリアルでオリジナルであり、JBの遺伝子がそこかしこに溢れているからだろう。しばらく聴き続けて、冥福を祈ることとしよう。

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Posted by 仲村オルタ at 20:09
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