2010年06月29日

決勝トーナメントを前に

 決勝トーナメント第1試合を前に、少し冷静に日本代表のことを考えている。
5月の韓国戦での敗北のあと、僕も「この敗戦をどう理解すればいいのか」という文章を書いた。僕はあの時点で既に賽は投げられており、対処があったなら2月の韓国戦敗北のときにすべきだった、と思っていた。また、これだけどん底にあるなら、本大会になればひょっとしたら大化けするかもしれないという予想(というより裏付けのない期待)があった。結果的にはそれが当たることになる。
 まだ、総括するのは早いが、決勝トーナメント進出の大きな要因としては、よく言われているとおり、岡田監督の開き直りがあるのだろう。結果的に、キィとなったのは、パスの得意なゲームメイカー主体の攻撃から、ドリブルでエリアを獲得する攻撃への変更だろう。俊輔を先発より外し、松井を先発起用して本田ワントップとする。この賭けが当たったのだ。初戦に勝ったことで、勢いをつけたということもある。ゲームを支配することを前提としたサッカーから、支配されつつも、守って逆襲するサッカーへと理念を変更し、それにあわせ戦術を組み立てたことが功を奏したということだろう。
 デンマーク戦はこれまで見たどの試合よりも爽快感が強かったし、また負ける気がしない試合でもあった。さあ、パラグアイ戦だ。ここまで来たら、さらに突き進む期待はある。それは既に「裏付けのない」と言い切れぬ力があるように思える。

決勝トーナメントを前に

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Posted by 仲村オルタ at 21:59
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