2006年03月02日

バナナの開花

●島コラム小 133 バナナの開花

1)
 バナナが予想以上のスピードで成長している。
花をつけて、赤紫色の花弁のようなものがボロボロと
落ちてくる。重みで木がしなうほどだ。バナナの実に
なる部分が露わになってくる。5月といわず、ひょっ
としたら、3月下旬にはバナナの実らしくなるかもし
れない。いまいち資料が少ないので、どこが花でどこ
が花びらなのかがよくわからない。花弁はとにかく毎
日のようにボロボロと落ちる。匂ってみても、とくに
個性のある匂いはしない。

バナナの開花

2)
 もちろん、我が家で育った甘い島バナナを食べるこ
とが夢といえば夢なのだけれど、今は我が家の狭い庭
がジャングルのように生い茂っているので、その様子
を見ているだけでも十分に楽しい。だから、バナナの
実がちゃんとつかなくても、あるいは季節外れの台風
がやって来て、僕のバナナの木の実をすべて奪ってし
まっていったとしても、まあそれでもいいかなと思っ
たりもする。雨にぬれて緑色に輝く大きなバナナの葉
は、言葉を失うほど美しい。なんとなく、鳥に奪われ
るのは悔しい気はするけど、自然に損なわれてしまう
ならそれは仕方ないと思う。
 中途半端な悟りと中途半端なエゴですね。

バナナの開花

3)
 上記の文章を書いてから、3日ほど過ぎた。毎朝バ
ナナの実の様子を確かめるのが日課になってきている。
ようやくバナナの実になる部分がはっきりしてきたよ
うな気がする。このまま順調に育つなら、5~6房の
バナナが実ることが予想される。ふと間引きしたほう
が甘くなるんじゃないかと思ったりもしたけれど、な
んとなく「間引き」という言葉の響きも意味もあまり
好ましくない気がして、それはやめた。渋いバナナで
あっても、我が家で育ったウチのバナナ。美味しく頂
くその日を今はとても楽しみにしている。

4)蛇足
 もうひとつの懸案事項である地を這うブーゲンビリ
アについても、まだそのままにしてある。これはきちん
としたい気もするけれど、今のままでも十分綺麗だし、
のびのびとしているような気がするので、なかなか手
がつけられない(たぶん無精が一番の理由ですが)。
他の家でアーチ型に綺麗に飾られているブーゲンをみ
るたびに、ここまでするにはとても苦労したんだろう
な、と思う。

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Posted by 仲村オルタ at 23:19
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仲村オルタ
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職人のごとくただ書くのみ(としたい)。
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台湾より沖縄復帰後1年で関西へ。まさかの東京暮らしを経て、流れ流れて今は沖縄暮らし。
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