2006年05月17日

タフに生きろ

 無事帰ってきました。
 当たり前のことと言えば、当たり前なんだけど、出発前は本当に戻ってこれるかどうか自分でも心配だった。
 僕の好きな映画に「グランブルー」というスキンダイバーの映画がある。未見の方もいると思うので、詳しく書けないけれど、あの映画のように、魅惑的な何かが闇の中からそっと手をさしのべれば、そのままついてしまっていくのでは、という自分のことなのにまるで他人事のような不安でいっぱいだった。
 よくインドへ行くと世界観が変わるという。そして、土地にはまり、「沈没」するという。
 しかし、僕にとってのインドは世界観を変えるような高尚な場所でも、精神的に崇高な場所でも、神々の宿る国でもなかった。この国は、現実的で、狡猾で、よく言えば混沌を混沌として許容する、悪く言えば何事も都合のよいように整理し処理する現実的で即物的なところだった。

タフに生きろ

 僕がこの国から受け取ったメッセージはただひとつ。「タフに生きろ」ということだ。内省や感傷は、人を謙虚にするかもしれないけれど、何も生み出すことはない。僕は知らない間に、随分弱くなっていた。弱さは、自分に言い訳を許すだけだ。タフに生きろ。感傷や内省に浸っている暇はない。とにかくタフに生きろ。
 帰れるだろうかと心配していたけれど、来て3日目にはこんなところで死んでたまるか、と思うようになった。
 現実的なトラブルについていえば、別に生命の危機にかかるものはなかった(机を叩かれて脅されたことはあったけど)。これまで外国は結構たくさん訪れているほうだと思うし、そんなに隙のあるほうではないと思うけれど、「地球の歩き方」に載っているトラブル事例集がそっくりそのまま順番にやってくる国は初めてだ。


 なぜこのようなメッセージを受け取ったのか。それについては、おいおい、旅行記の形で記していこうと思います。

(インド総括 6日間)
飲んだミネラルウォーター 25本(*1リットル)
飲んだコーラ 7本(*650ミリリットル)
飲んだビール 2本(*633ミリリットル ビールは結構高い)
飲んだチャイ 8杯
食べたマンゴー 6kg(1kg=25RP 100円程度)
歩いた歩数 約20000歩/日
リキシャ利用回数 6回
オートリキシャ利用回数 7回
映画館で観たボリウッドムービー 1本
撮影したビデオ 約3時間
撮影した写真 約300枚(デジカメの予備電池を忘れた)
騙された(と自覚する回数) 1回+α
騙そうとする人に遭遇した回数   5回(小さなことは除く)
やばいことにまきこまれそうになった回数 1回+α
人に怒鳴った回数 4回
神を感じた回数 0回

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Posted by 仲村オルタ at 22:19
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職人のごとくただ書くのみ(としたい)。
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台湾より沖縄復帰後1年で関西へ。まさかの東京暮らしを経て、流れ流れて今は沖縄暮らし。
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