2014年05月05日
「アンドレアス・グルスキー展」レビュー
会期終了間近に、国立現代美術館にてアンドレアス・グルスキー展を見た。予想以上に衝撃的だった。写真とはなにか、抽象とはなにか、具象とはなにかについてあれこれ考えさせられた。
写真がありのままを写すことがない。絵画がすべてフェイクではない。また、脳で知覚している情報が現実と同じでない。反復あるモチーフを、その細部まできちんとピントのあった巨大写真は、その細部まで現実であるにもかかわらず、見ているものが現実ではないという命題をつきつける。これらの作品はデジタル画像処理をしているので、自然に成立するものではない。そういう意味では絵画的だ。写実的であるが、抽象的。この写真群を見て、ポロックやモンドリアンらの絵画を思い出した。人、窓、ゴミなどの現代紋様の繰り返しは、強迫観念すら呼び起こすものだ。
写真がありのままを写すことがない。絵画がすべてフェイクではない。また、脳で知覚している情報が現実と同じでない。反復あるモチーフを、その細部まできちんとピントのあった巨大写真は、その細部まで現実であるにもかかわらず、見ているものが現実ではないという命題をつきつける。これらの作品はデジタル画像処理をしているので、自然に成立するものではない。そういう意味では絵画的だ。写実的であるが、抽象的。この写真群を見て、ポロックやモンドリアンらの絵画を思い出した。人、窓、ゴミなどの現代紋様の繰り返しは、強迫観念すら呼び起こすものだ。
Posted by 仲村オルタ at 12:09