2009年03月21日
決戰異世界前傳:鬼哭狼嚎
アンダーワールドシリーズのいわゆる「ビギンズ」ものである。これまでの2作で語られたバンパイア(吸血鬼族)長老ヴィクターの娘ソーニャとライカン(狼男族)の救世主ルシアンの禁断の恋の物語である。珍しく、アメリカ公開とほぼ同時に日本でも公開された。これほどニッチな映画を多くのひとが観ているとは思えないが、個人的には前二作を楽しんだだけに、本作も楽しみだった。
本作をみて、ビギンズものの陥りやすい罠を改めて知らされたような気がする。一部語られていた過去の伝説をそのまま物語化するだけではまったく刺激がない。辻褄合わせをする意図がなくても、どこか説明的になってしまう。アンダーワールドの魅力は、人間社会とは無関係に存在していた「バンパイアvs.ライカン」という対立というこの物語独特の世界(観)だった。すでに我々はこの世界(観)については既知であり、さらに新しい秘密を知りたいのだ。いかにしてこの対立が生まれたかということには、すでにあまり興味がない。
とはいえ、もしこの「ビギンズ」が第1作だったとしたら、3作まで続くサーガとなったかどうかは疑問である。物語はもっともおもしろいところから語られるべきということだろう。
本作をみて、ビギンズものの陥りやすい罠を改めて知らされたような気がする。一部語られていた過去の伝説をそのまま物語化するだけではまったく刺激がない。辻褄合わせをする意図がなくても、どこか説明的になってしまう。アンダーワールドの魅力は、人間社会とは無関係に存在していた「バンパイアvs.ライカン」という対立というこの物語独特の世界(観)だった。すでに我々はこの世界(観)については既知であり、さらに新しい秘密を知りたいのだ。いかにしてこの対立が生まれたかということには、すでにあまり興味がない。
とはいえ、もしこの「ビギンズ」が第1作だったとしたら、3作まで続くサーガとなったかどうかは疑問である。物語はもっともおもしろいところから語られるべきということだろう。
Posted by 仲村オルタ at 23:28