2007年09月21日

馬祖文化祭

 16日の日曜日の午前中から西門町へ少し出かけた。馬祖文化祭のパレードをみるためだ。

馬祖文化祭
これが馬祖様

 この日の祭りは、台湾中の馬祖廟から馬祖様が集まり、パレードをするという。馬祖様は、台湾でもっとも人気のある道教の神様だ。なかには、大陸より海を渡ってやってくる馬祖様もいるという。
 最近、台湾を舞台にした小説を書いていて、しかも中身が鬼月の話なので、道教や中国の神様についていろいろと調べた。多神教、現世利益追求などの特色をもつ道教という宗教は、神様たちの派手派手しいイデタチなどビジュアル面だけでも結構楽しいのだが、混沌を許容するそのあり方はとてもおもしろい。その状況も、説明する言葉さえもタオなのだという考えは、一見乱暴な言い方にも思えるのだが、こうしたパレードや美しくも混沌とした廟を見ていると、なるほど言い得て妙だと腹にすとんと落ちる気もする。

馬祖文化祭

馬祖文化祭
村山富市さんを思い起こさせる

馬祖文化祭

 この日のパレードは、神様の行列、獅子舞、鬼の行列、花を持つ少女(女)たちの行列など、多彩なものだった。神の道を清めるための爆竹が鳴り響き、顔の怖い神様たちが、のっそのっそとパレードを始める。おなかあたりにある顔窓から人の顔が見えるのもご愛敬。神聖なパレードというより、見ていて楽しいし、見ているひともみな楽しそうだ。

馬祖文化祭

馬祖文化祭

 音楽隊の陽気でどこか伸びた感のする音楽もまた耳の残る。なかには、マスクをしながら、無理矢理笛を吹くオヤジもいた。結構苦しそうだなと思いながら見ていた。

馬祖文化祭

馬祖文化祭

馬祖文化祭

10時30分頃に始まったパレードは、このあと4時頃まで続くようだったが、いつになくハイペースの執筆に疲れていたので、早々に家に戻った。土着の宗教というのは、表面上の形態は異なるが、根底には同じ精神が脈々と流れていると、すこしユングチックな感想をもったお祭りだった。

馬祖文化祭

馬祖文化祭
牙があるのでおそらく鬼たち

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Posted by 仲村オルタ at 20:00
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