2004年08月14日
ポスト・プロダクションとヘリ墜落
今回の小説は50枚くらいの短いものなのだけれど、ポストプロダクションの作業ヴォリュームが結構あって、なかなか完成しない。昨日起きた宜野湾の米軍ヘリコプター墜落事故は、事故そのものの恐怖よりも、それをきちんと伝えない東京のメディアに腹が立った。普段はおっとり系(?)の島コラム小メルマガもメディア批判の怒りの号外を出した。今日、佐喜真美術館で石川真生さんと映像作家本田孝義さんのコラボレート展示「沖縄ソウル」の作品ガイドツアーがあったので出かけた。その行き道で、交通封鎖された現場近くを通った。迂回路から一瞬だけあの焼けこげたビルが見えた。爆発とともについた煤のあの黒色をわたしは一生忘れないだろう。それは写真で伝えられるよりも黒かった。物凄く黒かった。いま、部屋に戻って小説を仕上げる。今回のビューティフル・ワールドはわたしなりのメッセージ小説だ。本当は50枚に収めるような素材ではないかもしれないが、仕上がったときに、中編・長編化するか考えればいいと思っている。
Posted by 仲村オルタ at 00:00