与那国へ

仲村オルタ

2008年03月14日 00:51

 カタギの仕事で、与那国へ行った。

 台湾と与那国は111キロしか離れていないが、今は定期便はないので、那覇経由で行くことになる。近くて遠い隣国・与那国へは、早朝に出発して、夕方近くに降り立ち”入国”する。仕事の仲間が迎えてくれる。空気の緩さにほっと胸をなで下ろす。身体じゅうの力が一気に抜ける。



 10月に与那国から台湾に向けてチャーター便がやってきた。そのときに、会ったであろう人々が島のあちこちにいる。島の人の案内で、Dr.コトーの診療所跡や、世界最大の蛾ヨナグニサンの博物館や、日本最西端記念碑のある西崎、立神岩などの景勝地を巡る。コトーのロケでも使われていた漁港では、カジキが水揚げされているところに運良く立ち会った。島で食べたカジキの刺身はさすがに美味かった。



 西崎では台湾の携帯電波がはいる。
 僕の携帯でもトライしてみた。ローミング先の日本携帯の電波のほうが強いので、なかなかつかまないが、何度か試すうちに、中華電信を掴んだ。ここから台湾へかければ、国内電話になる。台湾から迎えたお客さんが最も盛り上がったのがこの瞬間だった。



 海底遺跡へはグラスボートで出掛けた。が、船からではやはりよく分からない。ほんとうは、台湾からのお客さんを送り出した後、島に残り、海底遺跡に潜ろうとも思っていたのだが、急遽お客さんが那覇で予定外の滞在をすることになったので、一緒に那覇に戻ることに。残念だが仕方がない。海が荒れていたので、潜れなかったかもしれない。今度は夏に直接台湾からチャーター便でこの島に訪れたいと思った。

 ここ一ヶ月あまり、名古屋、浜松、静岡、那覇、名古屋、浜松、東京、与那国、那覇と出張やプライベート旅行などで、慌ただしく動いた。そのせいか少し疲れた。少し台湾で落ち着いて、また3月末にビザ更新のために那覇に戻る。事情があって同じ台北市内にて引っ越すので、4月からは新しい部屋で新しい生活が始まる。
 新しい仕事の構想はもう少し。ようやく気力が戻ってきたような気がする。

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