年末イメージ

仲村オルタ

2006年12月29日 00:00

 沖縄で年末を迎えるのは4度目になるが、今年は例年にも増して、年末ムードが感じられない。たぶんそれだけ暖かいからだろう。クリスマスイブもイブイブもとても穏やかだった。波の上ビーチあたりを散歩したりなんかしても、ヨガの帰りに国際通りを散歩したりしても、あまり年末ムードがしない。今やってる僕のカタギの仕事は、挨拶回りもカレンダー配りもしなくてもよいところなので、これもまた慌ただしくもない。




 そもそも年末ムードとは何だろう?
 人は何を見ると、ああ年の瀬だなと感じるのだろうか?

 クリスマスイルミネーション、痛いほどの寒さ、人々の早い足取り、正月の飾り付け、なんとなく慌ただしい毎日、混み合うホームセンター、混み合う市場、混み合う年末ジャンボ売り場などなど。

 明らかに沖縄にないものもあれば、ありはするけれどなんとなく緩いものばかりだ。
 僕がもっとも年の瀬を感じるスーパーは、かねひでだったりする。此処では、年末になるとカチャーシーが延々と流れている。気ぜわしい人にとっては、ただでさえ気ぜわしく買い物をしているのに、こんな音楽を流されるのはさぞかし迷惑なことなのだろう。

 僕は相変わらずJBばかり聴いている。あの隙間だらけのビートが格好いいことに気づいた瞬間というのは、いったいどういうものだったろうと改めて思う。

 この年末年始は、いつになく少し長い期間帰省する予定にしている。今年はもろもろ変化の年だったので、仲村オルタ的にはこれといった成果がないのが寂しいところだ。例年やるおおっぴらな回顧はせず、ただ黙って反省しようと思う。

 髪を切る。新しいシャツを着る。元日の朝にきちんと目を覚ます。

 今年中にもう一本くらい書けるだろうかな。こんな僕でも、気ぜわしくなって書けなくなるかもしれないのでご挨拶申しあげよう。

 今年もありがとうございました。みなさん、よいお年を。

 注:写真は「年末」でgoogle image検索して拾ったもの。僕とは何の関係もありません。でも親父の表情がなんとなく年末っぽい(世知辛い)。

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