オルタナティブDNA

仲村オルタ

2005年04月01日 00:00

オルタナティブDNA

 いま、まさにオマエの体内に、オルタナティブDNAが沫け出す
 それは唯一の答
 唯一の生き抜く態度
 自分自身に言い訳を許さぬ揺るぎなき契約なのだ
 オマエはついにそれを手に入れた
 これまでと何かが変わったわけじゃない
 オマエはこれまでも自分で選んできた
 これからもそれを選ぶだけだ、唯一の回答はオルタナティブな態度にある
 ウチナーンチュもヤマトンチュもアメリカーも
 大学も基地も街もコンクリートも有刺鉄線も
 オマエを規定するものはなにもない
 オマエも何かを規定しない、言い訳を許さない
 赤が赤として弾け出すとき、
 オマエは赤く染まった手の色よりも、
 身体のなかで沸騰するほど熱く煮えたぎる赤より赤い赤に驚くだろう
 オルタナティブであることはいったいということだろう
 それはなににも固定的に考えぬこと
 唯一の真実という幻想を抱かぬこと
 詭弁や饒舌を赦さぬ強い態度
 弱い自分自身を認めてしまう態度
 誰かにそっと耳元でささやくこと
 月の上で、両手を広げて大声で叫ぶこと
 過去にも未来にも言い訳を赦さぬ強い態度

 誰かがそっと腕をひく
 誰かが無自覚に、無意識に、オマエの首に手をかける
 それをオマエはふりほどくのだ、揺るぎない意志の力で払いのけるのだ
 誰かの安定的な生活やかたくななな人生をオマエは否定した
 もう戻れない代償と引き替えに自由を手にした。
 しかし、少し気を緩めてしまえば、その自由にまたオマエはまた縛られる。
 知らず知らずのうちに、すぐにまた誰かが首に手をかける。
 オマエの手にした武器は確かにパーフェクトでビューティフルだが
 それを手にする覚悟をオマエは忘れてはならない。

 このままどこまでいけるだろう
 このままどこまでやれるだろう
 明日のことばかり考えていては、今日をうまく過ごすことはできない
 誰かのことばかり気にしていては、
 オマエ自身をうまくコントロールすることすらできない
 I'm o.k. U are O.K.
 オマエはほかの誰であってもかまわない、
 オマエはほかのなにものであってもかまわない
 オマエのなかを水が流れ続けること
 オマエのなかを風がずっと吹き抜けること
 それこそが大切なのだ。
 なににも代え難い力を手にした
 心して、今を生きる。ただ、それだけだ。

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