水上人形劇人形

仲村オルタ

2007年11月19日 21:00

 9月に1週間ほどヴェトナムを旅行した。ホーチミンから足を伸ばして、カンボジア・シェムリアップへも行った。
 とても楽しい旅行で書きたいこともたくさんあったが、仕上げなければならない仕事があったので、後回しになり、結局ほとんどなにも書いていない。

 ホーチミン・シティに滞在した数日間のなかで、意外な穴場として楽しかったのが、水上人形劇だった。北部ハノイの水上劇が有名なのだが、この夏からホーチミンにも常設劇場ができていた。シンカフェ前でチラシを偶然にもらい、これはいかねばと思った。料金は4ドル。おおむね観客にもウケがよかったように思うが、欧米人は総じてあまり楽しそうではなかった。言葉は同様にわからないとおもうので、おそらくユーモアの文化的素地が違うのだろうと思う。

ゴールデンウォーターパペットのサイト

 実はこの人形の存在は数年前から知っていた。ひもを引っ張ると両手をあげるキュートなおじさん以外にも、天女もいる。ラッパを吹くオヤジもいる。
 滑稽な人形劇なのだが、実はおそろしく複雑で難しい操作なのだろうと想像される。人形は左右上下自由に動きまわるが、水中の舞台裏で操る人々は、操り棒の前後の動きを基本にするのだろう。まだよくからくりがわかっていないのだが、時間があれば、少し研究したいと思う。


ラッパ吹きは一番のお気に入り

 台北の我が家にはヴェトナムから連れてきた(おみやげで買ってきた)水上人形楽団がいる。厳密には魚釣りのオヤジとかも居て、楽団でもなんでもないのだが、便宜上楽団としておこう。階段踊り場の棚にいるので、上下階を移動するときには、いつも眺めてしまう。

 そして、再びあの楽園を訪れる日を夢見るのだ。

 水上人形劇について詳しく紹介したスケッチツアーのサイト


水上人形劇楽団(仮)勢揃い

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