花蓮

仲村オルタ

2007年07月20日 22:22

 カタギの仕事の関係で、花蓮へ行った。飛行機で30分あまりで行くことができるのだが、電車で2時間40分かけて行ってみた。電車の旅は執筆には向いているが、この日は少し壁にあたり、思うようには進まない。
 花蓮では、いわばカタギの同業者が単身乗り込み、主に筆談で交渉を進め、花蓮の人々の和のなかに溶け込んでいる。頭の下がる思いだ。



 花蓮の町は、山の稜線が美しい田舎町だった。この日は台北で38.6度を記録した日で、花蓮の町もまた、とても暑かった。ビジネスの後、地元の人々と食事をした。その場には、当たり前のようにカラオケがあり、当たり前のようにカラオケが始まる。普段なら唄う歌がないと断るところだが、その場のムードを考えて唄ったのが、ダンシング・オールナイトと時の流れに身を任せ、だった。テレサテンの歌は受けがよいかと思ったけど、なんか微妙な空気が流れていた。
 おかしな日本語には慣れているはずが、それでも傑作を見かけると、ついつい写真にとってしまう。





 翌朝、酒の残る頭をシャワーで覚まし、蓮の花を見に行った。朝の9時頃でも、既に日は高く、蓮の花は既に閉じていたものが多かった。睡蓮は綺麗に咲いている。乗ることができるような大きな蓮の葉は既になかった。花の落ちた花托は、ハスコラがあるだけあって、見ているとなんとなくぞっとする。




 そして昼頃、次の訪問予定地である台東へ向かった。

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